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2015年12月25日金曜日

10 Downing Street "Cabinet Office" ダウニング街10番地 英首相官邸にて


英語のニュースなどで10 Downing Street というフレーズを耳にしたことはありませんか?

これはダウニング街10番地、つまり英首相官邸の所在地ですが、首相官邸のことを指してナンバー10(テン)などとも呼ばれます。

今日は、この首相官邸についてお話しします。

今年、仕事で首相官邸内に入らせていただきました。事前に許可を得ていないと入れないため、こういう機会に恵まれることはなかなかありません。そのため、前日から「どんな感じなんだろう?」とちょっとワクワクしていました。

さて、このダイニング街、Streetというだけあって「通り」なのですが、以前は車も人も普通に通行できたそうです。

現在は通りの両側に鉄格子が設けられ、警官が警備しています。

80年代にはIRAによる度重なる爆破事件が起き、それを警戒して鉄格子が取り付けられたそうです。

そうして策を設けて警備されるようになるまでは、他の通りと同じように往来できたというのですから驚きです。

鉄格子の柵を通されると、空港にあるようなセキュリティチェックがあります。

身分証明書を提示し、カバンをチェックされ、金属探知機をくぐって、向こう側に出ると、首相官邸の玄関口があります。

上の写真にあるとおり、金色の10番地の文字がついた扉があり「なるほど~、ここがよくテレビで見る場所か」と思いました。

そうして係の人に促され、玄関を入ると、携帯電話を預けるように言われます。そこから先は携帯電話の持ち込みは禁止。

面白かったのは、携帯電話を預けておくため専用の棚があること。

わりと年季の入った感のある、100台以上は優に収納できると思われるこの棚。

そこに携帯電話を置き、控えの番号札を持って進みます。

ほら、傘を預ける時に控えの番号が付いたキーをもらいますよね、あれとよく似ています。

先ほど「なかなかこういう機会はない」と言いましたが、じつはダウニング街の通りの中に入るのは今年2回目。

というのも、毎年6月、俗にいう「女王の誕生日パレード」(正式には軍旗敬礼分裂式)を観に行くのですが、今回は取れた席がダウニング街側だったので、割り振られていた出入り口が首相官邸とWar Room(作戦指令室)の間にある通路を通ってホース・ガーズ・パレードまでアクセスするというルートだったからです。

それでも官邸の「中」に入るのは、これが初めて。

さぞかし豪華な作りになっているのかと思いきや、ウェストミンスター地区のお役所と変わらず、実際は想像よりも質素でした。

とは言っても、きっと首相ご家族の居住エリアはその限りではないと思いますが…。映画『ラブアクチャリー』の官邸シーン。特に階段は今もあんな感じ。(壁の色が違った気がするけれど。)

そもそも、なぜ官邸に行ったかというと、内閣府との会議の通訳の仕事があったからですが、内閣府は指示命令系統が首相直属で、官邸内で勤務している人たちがいます。

当然、首相官邸の建物の中に会議室があり、様々な打ち合わせや会議が行われるわけです。

向こうの部屋には首相がいてこちらの物音が聞こえているのだろうか?とか、一人で心密かに気にしながらも、会議は滞りなく終了。

その後、敷地内を案内してもらいましたが、歴代の首相の肖像画が階段の壁にずらりと並んでおり、チャーチル元首相の有名な肖像画を見たときには、さすがに「おお…!」と、うなってしまいました。

歴史の教科書で見た、あの肖像画の本物(!!)が目の前にあるなんて…。
すぐには実感できませんでした。(歴史の教科書、というのがまたショボいですね。失礼)

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ところで、上の写真、なんでキツネが写ってるの?と不思議に思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。

今年の1月、キツネが塀の中に迷い込むという珍事件があったのですが、その時のキツネの姿をとらえたものです。猫も通ることがあるようです。もっとも飼い猫のLarry君は「ネズミ捕獲長」ですから通るというよりも、ここがお住まいなんですね。

今でこそ人も車も自由に通れなくなりましたが、動物ならまだ自由に通ることができるのかも?


2015年5月9日土曜日

"Still Alice" 『アリスのままで』を観て


友人の祖母は、老人ホームで「自力でご飯が食べられなくなったら(安楽死させて)」という指示を生前だしていたらしい。親しくしているアメリカ人の友人の話だ。残された家族には酷な話で、安楽死させる処置をする医師の気持ちもいかばかりか、と考えてしまう。

でも、自分が似た立場だったら、選択肢としてあるのなら、考えないといったらウソになる。

日本ではまだ公開されていないということなので「ネタバレ」でこれから観ようと思っている方々の体験を台無しにしたくないので、詳細は避けるが、映画のなかで、アリスが自分の病気について聴衆に話すシーンがある。そこで、 I'm not suffering, I'm struggling. と語る。

ここのシーン、そしてセリフが私にはとても印象的だった。娘と観ていたのだが、気づかぬうちに仕事のことを考えてしまう。もし、このスピーチの通訳を任されたとしたら、どう対応しただろうか。ここは、ちゃんと意味も背景にあるものも、そして温度も、しっかりと伝えることが大事だ、と感じた。この感動を過不足なく、しっかりと伝えなければならない、と。

『五体不満足』で乙武さんも書いていたけれど、「障害は個性」、と言おうか、「障害は特徴」と言おうか。

(このあたりの考え方ですが、いろいろと意見が分かれるところで、これだけで立派に議論が成り立ってしまうので、ここでは掘り下げることはしません。) 

この1センテンスで彼女は何を言おうとしたのだろうか。
  • suffering  苦しむ、苦痛を経験する、我慢する
  • struggling  もがく、苦労して進む、苦闘する
suffer していないが struggle している。つまり、苦しんでいるのではなく、苦労している。Cambridge Dictionaries On-line によると "a very difficult task that you can do only by making a great effort " つまり、struggleには痛みが伴うとは限らない。

suffer は否定文や疑問文では「我慢する」というような意味合いがあり、つまり「受身」だけれど、struggle のほうは、上記にあるように「苦労して進む」「努力している」―つまり、「能動的・積極的」である。

どこかが痛いわけではないけれども、(以前は当たり前にできたことができなくなって)ひとつひとつやりこなすのに苦労している、それでも負けじと戦っている(ともすれば負けてしまいそうになるけれど)―ということではないか。

彼女は、痛みや苦しみに絶えているのではなく、もがいている。あきらめず努力を続けている。ほんとうに、自分で考え出した、いろいろな工夫をして努力している。そのひたむきな姿に感動する。

そして、病に倒れたとき、自分はこれほど勇敢で、ひたむきでいられるだろうか、身につまされる思いと同時に、負けるとわかっている戦いでも最後まで全力で戦わなければならないとき、自分はこんな風になれるだろうか。

こんなことを考えながら、亡くなった父のことを思い出した。父のことは思い出すというより、いつも頭のどこかにある。父の病気はアルツハイマーではなかったので、同じではないが、向き合い方がもう少し後ろ向きだった気がする。

ひたむきな生き方、あきらめない生き方は、勇気と精神力、そして体力が必要だ。病気が何であれ、こんな強い生き方ができる自分でありたいと思った。そこまでしてでも戦う価値のある戦いがあると、そのことを改めて考えさせられる映画であった。


(Photo: https://vimeo.com/117595120)

2015年5月7日木曜日

ヒンドゥーの結婚式


以前勤めていた会社の同僚の結婚式に招かれて行ってきました。
ヒンドゥーの結婚式ははじめてだったので、行く前からとってもわくわくしていました!
My dear ex-workmate, always pretty & proper, got married the other day. I was so excited and felt honoured to be invited to her wedding. I went along with another ex-workmate, who is also always well dressed and pleasant.


もう招待状から違います!こんなキラキラで鮮やかな招待状をもらうのははじめて。しかも、結婚式は二日にわたるようでした。あまりにきれいなので、捨ててしまうのはもったいない!記念に、そして素敵な思い出にとっておきます。
When the invitation arrived, I was taken by surprise how bright and different it looked! In the envelope, there were two invitations for separate days. I was simply impressed how beautiful they were. Obviously, I am going to keep these.



期待を裏切らない華やかさと、カラフルさで、もうお祝いの雰囲気いっぱいでした!! もう一人元同僚が招待されていて、仲良しだったので一緒に行きました。浮いてしまうのではないか、と少しだけ心配していましたが、その心配は杞憂に終わりました。
I imagined it to be all very colourful, and truly celebratory - indeed it was! What I loved the most was that despite the fact I didn't know anyone other than the bride and the other ex-co-worker mentioned above, it felt so comfortable...!! I wasn't particularly nervous before arrival but I thought it was only natural even if I felt a little out of place. However, my fear was proven groundless.


儀式は、日本よりも、イギリスよりも手が込んでいます。時間も長くかかりました。祭祀が二ヶ国語でお祈りや誓いの言葉を口にするので、通訳が入るとこんな気分なのかな、と思ったりしました。
The ceremony and rituals were different and more complicated than I have seen in Japan or the UK, likewise, it required longer time, naturally. The priest prayed and implemented the matrimony in two languages, one after another - perhaps similar to the situations like meetings with consecutive interpreting.


朝、式場に着いたときは雨降りだったけれど、いつの間にか晴れてすばらしいお天気に!雨の結婚式って、「雨降って地固まる」とか幸せが「降り込む」といって、日本では縁起がいいんですけどね。
It was rainy in the morning, and then it cleared later on, a beautiful blue sky out there. How suitable was that? Rain on a wedding day isn't a bad thing in Japan, adversity strengthens the foundations, and also it is said that blessings fall upon us like rain. 


天窓から光が降り注ぐ廊下、そして式場全体が天窓がところどころにあってまぶしいくらい明るくて、ほんとうに気分も軽やか、そして華やかにすばらしい結婚式でした。朝から晩まで続くお祝いで、クイズや踊りもこのあと続くということでしたが、私たちは名残惜しいものの、暗くなる前に退散。でもほんとはずっと見ていたいほど、終始興味津々でした。
I loved the skylight. It lifts up my mood, and it changes the atmosphere in an instant, I think. It turned sunny, and it was all bright and cheerful in the corridor, banquet rooms... it was fantastic. Very suitable for such a celebratory day!


日本で言うなら引き出物かな。新郎新婦のイニシャルが二人とも「M」だったので、「M&Ms」が入った小さな入れ物を渡されました。これのキラキラ!おめでとう!これからもお幸せに!!
As we were about to leave, bride's brother gave us these. The initial for both bride and groom was 'M' therefore M & M's - so sweet!! Such a lovely and sweet small gift. It's a lovely reminder of the day for us too. Congratulations both of you!!


2015年5月5日火曜日

Everybody, Somebody, Anybody and Nobody の話


Everybody, Somebody, Anybody and Nobody の話って聞いたことがありますか?上の写真の話なんですが、写真だとちょっと読みづらいので下にタイプします。

That's not my job! 
"This is a story about four people named: Everybody, Somebody, Anybody and Nobody. There was an important job to be done and Everybody was sure that Somebody would do it. Anybody could have done it, but Nobody did it. Somebody got angry about that, because it was Everybody's job. Everybody thought Anybody could do it, but Nobody realised that Everybody wouldn't do it. It ended up that Everybody blamed Somebody when Nobody did what anybody could have done."

まず一文ずつ見てみましょう。

That's not my job! 
あれは私の仕事ではない!

This is a story about four people named: Everybody, Somebody, Anybody and Nobody. 
これはEverybody、Somebody、Anybody、Nobodyという名前の4人の物語。
  • Everybody(=誰もが)
  • Somebody(=誰かが)
  • Anybody(=誰でも)
  • Nobody(=誰も~ない)

There was an important job to be done and Everybody was sure that Somebody would do it. 
やらねばならない重要な仕事があった。そしてEさんは、Sさんがきっとやるだろうと思った。

つまり

やらねばならない重要な仕事があった。そして誰もが、誰かがきっとやるだろうと思った。

Anybody could have done it, but Nobody did it. 
(その仕事は)Aさんができることだったが、Nさんがやった。

つまり

(その仕事は)誰でもできることだったが誰もやらなかった。

Somebody got angry about that, because it was Everybody's job.
Sさんがそれに腹を立てた。それはEさんがやるべき仕事だったからだ。

つまり

誰かがそれに腹を立てた。それは誰もがやるべき仕事だったからだ。

Everybody thought Anybody could do it, but Nobody realised that Everybody wouldn't do it.
Eさんは、Aさんにできる仕事だと思ったが、NさんはEさんがやらないということに気付かなかった。

つまり

誰もが、誰でもできる仕事だと思ったが、誰も誰もがやらないということに気付かなかった。

It ended up that Everybody blamed Somebody when Nobody did what Anybody could have done.
結局、Eさんが、AさんができることをNさんがやったのに、Sさんのせいにした。

つまり

結局、誰でもできることを誰もやらなかったのに、誰もが誰かのせいにした。

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なぞなぞのようですが、深いですよね。One for All, All for One の精神にも通ずるものがあると思います。一人が自分個人のことではなく全体のために力を尽くし、たった一人の命を助けるために全員が尽力する。

考えるたびにその深さに気づかされる大切な教えであり、精神です。重要なことは、往々にして、シンプルな文章で表され、そういうすばらしい文に出会ったとき、感動を覚えます。

最近、女子高校生4人が松葉杖をついている人にぶつかり転ばせてしまったとき、謝るどころか「邪魔なんだけど、もっと端っこ歩いてくんない?」と吐き捨てたという記事を目にしました。さっと、見出しだけを読んだとき、このセリフを言ったのは転んでしまった人の方かと思ったのですが、逆だったなんて・・・。

ここには上記の精神のかけらもない。それどころか、逆転してしまっています!この話が本当だとしたら、誰かがやらなければならない、誰でもできることを誰もしない、それでいて自分以外の人を責めて、自分だけは反省しない人が多い社会になっているということかもしれません。

(ちなみに、私がその場にいたらガンガン意見すると思いますが。)

それにしても、こういうことってよくあるとおもうんですね、残念ながら。自戒の意味も込めて。だから、職業に貴賎はないと思うんです。ゴミを集めてくれる人たちや、下水管をキレイにしてくれる人がいなかったら困る。街で掃除をしてくれている人を見かけると本当にありがたいな、とおもいます。


人間見えないところ、気づかないところでたくさんお世話になっていることを忘れてはいけない。コイツ嫌い、とかアイツ嫌いと思っても、自分の子供が子孫が先へ行ってその人やその人の親戚に世話になるかもしれない。その人の先祖に自分の親や先祖が知らず知らずのうちに世話になっているかもしれない。そういう想像力を失ったら人間は終わりだと思うのです。

取り留めなくなってしまいそうなので、この辺で話を戻すと、上の文章ですが、もちろん、Everybody, Somebody, Anybody, Nobody の使い分けをすっきり理解したい人にも役立つとおもいます。

熱くなってしまいました。今日はこの辺で。



2015年5月3日日曜日

Veganのための抹茶ラテ


大学院の後輩が授業が全部終わったので帰国前に会いましょうということで、Victoriaのカフェで落ち合いました。

ここはお気に入りのお店のひとつで、WiFiもあり、ボックス席もあるのでちょっとした打ち合わせなどにも使えて重宝しています。

ここのところ他の場所へ行く機会が多かったのでじつはちっとご無沙汰していました。Vegan対応の抹茶ラテ、アーモンドミルクと豆乳から選べるというので、アーモンドミルクを注文。

ところが、人気だったらしくアーモンドミルクは売り切れだというので豆乳にしたのですが、Veganはかなりに浸透してるんですね。最近娘が「お腹に優しくて調子がいいの」というPaleoダイエット。

最初は「それって水着の上からまとうやつじゃないの?」と思ってしまったんだけどけっこう流行ってるんですね。炭水化物がないとか言ってたけど、Irritable Bowel Syndrome (過敏性大腸症候群)の人なんかには、こういうのがいいのかな?

最近、娘のリクエストでPaleoのシリアルのボックスが増殖中。こんどこっそり試してみようかな…怒られるかな。

それにしても、炭水化物の入ってないシリアル=穀物って、可能なんだろうか?

2015年5月2日土曜日

ルクセンブルク -欧州連合司法裁判所 報告 その2Luxembourg European Court of Justice Report Part.2



欧州裁判所の入り口。
今日はEuropean Court of Justice の見学の日!ドイツ語の通訳をしている子とイタリア語の通訳をしている子とパチリ。わくわく‼︎
In front of the entrance to the European Court of Justice. With German and Italian interpreters. So excited!!!




欧州連合司法裁判所(Court of Justice of European Union)の一番大きな法廷。通訳ブースがなんと24もある‼対応言語が23あって、いつでもそれら全部の通訳があるわけではないとのことです。裁判所というより「劇場」みたい
The largest court in the ECJ. There are 24 booths ("cabins") there, to accommodate 23 languages - how awesome!! It felt like a theatre(=exciting) than a court(=boring) ;-D

 



通訳ブースからの眺め。こんな広いブース初めて見た。3人掛け‼"slow down" ボタン 押してみたい‼ちゃんとみなさんいうこと聞いてくれるのかしら⁉️ この違い…あまりの扱いの違いに、知らなかったほうがよかったのか⁉️と思ってしまうほど。知ってしまった以上、知らなかった自分には戻れない❗️
I wish, seriously I wish I could and can one day work in such a booth and use this "slow down" button. I'd love to see how the clients respond.  I don't mean to experiment with it, but I'd love to see how they would interact with it. 

I find truly fascinating the level of awareness in such institutions - so advanced, how well 'educated' about interpreting. It shows how vital it is, how much it is appreciated in the 'community'. People ensure it is done properly and with respect. 

と、こう書くと、通訳や翻訳という仕事において、大陸欧州とそれ以外の地域ではいかに違いがあるか、思い知らされます。望むと望まざるとに関わらず、「何なのこの認識の差は⁉️」と。翻訳と通訳という言葉が混同されることは、日本(語)ではないけれど、英語(外国語)ができれば翻訳も通訳もで来ると思われているあたりは、意識の低さ、認識の低さでは依然嘆かわしいと思いますし、英語圏ではよくあるtranslation と interpreting の混同も、まず使い分けている人は、同業者を除くと「いない」と言っても言い過ぎではないほど。

Interpreting と Interpretation はどちらでもいいわけではなく、厳密に言うと、欧州では 通訳(すること)は interpreting を使い、interpretation=解釈 とは使い分けられているんですけどね。

とにかく、この辺の違いはどうでもいい人が多いなかで仕事をすることが多い私にとって、こんなにも大事にされている、優遇されている環境・設備を目にしたのは初めて。各同通ブースの広いこと!さすがは同時通訳を生んだ欧州。
そして、ここまで来るには、理解を推し進めてきた通訳者たちの多面的な努力があったのだと感じずにはいられませんでした。
Now that I put in words as above, it goes to show that is not what happens in less appreciated settings. I'm sorry to say but that's far more prevalent, largely in less multilingual regions. It is hard to get across the idea that translation is different from interpreting to start with, where people do not care about these differences thinking "whatever, just translate, will you?" 

I couldn't help thinking there must have been a tremendous amount of effort by both non-interpreters and interpreters to bring both parties together. Making their partnership work, over the years before this beautiful working environment could happen. 

I could feel something certain, in air, that Europe being the birth place, the genesis of simultaneous interpreting. Bravo!!

2015年4月29日水曜日

小爪


この季節一年中で一番乾燥しているなと感じます。とくに実感するのが指先や手のひら。

爪は小爪がピンピン出てくるし、割れやすい。手のひらはガサガサとどれだけオイルやクリームを塗っても追いつかない。

そのことを説明しようとして、はて、小爪って英語でなんていうんだっけ?と思い調べてみると、lunula とか a half-moon とある。

そうかぁ?半月っていったら爪の付け根近くの丸くて白い三日月の部分のことじゃないのぉ? 

もうちょい調べてみる。

やはり「小爪」で lunula というのは爪の白い三日月上の部分のことだ。

爪の手入れをしてもらいに行くと、ネイリストがこの逆むけみたいだけれど、皮膚じゃなくて、爪の出来損ないみたいなやつで爪の横からでてくるやつのことをやっぱり、「コヅメ」って呼んでいる。

英語では何て言うのか調べてみると、

  • whitlow
  • hangnail   
  • sidewall hangnail    などが出てきた。

whitlow は" A whitlow or felon is an infection of the tip of the finger." とあるので膿んだ状態のようだ。ということで却下。

つぎは、hangnail。こちらは "a small, torn piece of skin, more specifically eponychium" とあるので、いわゆる「逆むけ」(つまり皮膚)のことだ。

ある専門サイトによると、hangnailは「皮膚」の場合は該当せず、あくまで「爪」の場合だという。

それでもうひとつの、sidewall hangnail に望みを掛け見てみることに。もしもこれで特定できるとしたらスッキリサッパリ。キレイに対訳が見つかって助かるのだが…。

うーむ、ちょいと残念。どうも一般的に浸透していない呼び方のようだ。

Sidewall hangnail でも hangnail でも、この専門家が言うように本来の定義から離れて使われているとするなら、たとえば、病院などで説明をするときにそのまま使ったら、「逆むけ」つまり皮膚のトラブルだと誤解される可能性があるということ。 

ということは、正しく、爪の横のピンピン出てくる、爪のことを、医者なのか素人なのか、相手がどちらであるかにかかわらず、誤解なく、理解してもらうには、何と呼んだらいいのだろう?I think it's the hangnail, and it hurts, by the way it is not skin I'm referring to, it is part of the nail, or it's some kind of nail とでも言っておくか…長いなぁ(涙)



2015年4月27日月曜日

春の小旅行 ウェールズのHay-on-Wye (ヘイ・オン・ワイ)に行ってきました


Black mountain 中腹から撮影 パノラマの絶景ポイントです!! ほんとに、360度すばらしい景色が広がっています。青空、鳥たち、野生の仔馬など圧巻。

ウェールズに住んでいる夫の古い友人のおうちに遊びにおじゃましました。Hay-on-wye という古本(書店街)で有名な地域なのだけど、どうやって行くのか、とおもって調べてみたところ、アクセスがいい場所ではないのね。やっぱり。

この山、友人宅から車で10分くらいのところにあり、イギリスの南東部(つまりロンドン周辺)とは違って、この一体が山々に囲まれている感じ。それが日本とどこか似ていて、すごく気に入りました。ロンドンはロンドンで好きですが、平地なので「山に囲まれていてなつかしい」感じはないから。

スタート地点付近の駐車場に、なんと、アイスクリームを売っている車(ice cream van)がいます^^ けっこう辺鄙だし、海抜もあると思うんだけどね。きれいな空気を吸いながら、きれいな景色を眺めつつ、天気のいい日だけ、訪れるお客にアイスクリームを売ってるなんて、すごく乙な仕事だなぁ!

コッツウォルズもそうだけど、秘境とまでは行かないまでも、景色がきれいで壮大だったり、雰囲気がのどかでとにかくおススメ!みたいな地域って、決まって「どうやって行くの??」って感じで、アクセスが悪い。こう言っておきながら、これはいいことなんだなぁ、と今では思っているんですけどね。

ステキなところは簡単には辿り着かないものなんだって。日本から移ってきたばかりの頃は、昔は鉄道が近いと土地の価値が下がるから人が嫌がったと聞いて、日本なら新幹線が通るとか、駅から徒歩2分とか、価値が上がるのに⁉︎とビックリしたものです。ところ変われば、価値観すら大きく変わることがあるということ。


それで、肝心の行き方ですが、どうやって行くかというと、Hereford までは電車(ロンドンだったら Paddington から Great Western があります。)それで、3時間半くらいだったとおもう。
そのあと、Hereford でバスに乗り換え。

このバスが、うまく乗り継げればいいんだけど、本数が多くないので、事前に運行表を調べていったほうがいいかも。平日、土曜日、日曜祝日とダイヤが変わるので、それも注意。また、有名なフェスティバルのときは特別運行のバスが出るらしいので、そのあたりも要チェック。

結局、朝10:30くらいの電車で乗り換えなしでHerefordまで、そのあとバスまで2時間ほどあったのでHerefordの街を歩きながらランチを食べ、ビール!で午後3時過ぎのバスで Hay-on-Wye へ。着いたのはたしか、5時くらいだったかな?


ヘイにつくと、標識が英語とウェールズ語で書かれているので「ウェールズに来たんだ、ここウェールズなんだ。」という気になります。町の人がみんなウェールズ訛りで話すのを聞いて、やっぱりウェールズだな、と思うし、英語で話していたかと思うと自分の子供とタタターッとウェールズ語で話す人が現れて、ますます「間違いない、ウェールズだ、ここ!」と思ったり。

こんな体験もなかなか捨てがたい。

そうそう、今注目のベネディクト・カンバーバッチ(『シャーロック』)もこのあたりに家を買ったというのもうなずける…!! 新しい「チッピング・カムデン※」になるのかもしれないなぁ、などと思いつつ。。ほんとに空気はきれいで、谷があり、山々に囲まれて、『ホビットの冒険』に出てくる shire って感じ。きっと、文化もゆたかで、歴史などもじっくりと調べてみたらおもしろいんだろうと思う。

※ キャメロン首相やテレビの人気番組の司会者、映画俳優など、有名人が多く住んでいるコッツウォルズのなかにある地域


これ金色のポスト。ウェールズのポストは金色なのか?と思ったら、私の無知でした。失礼!
2012年のロンドンオリンピックで金メダリストを出した街は、金色のポストにしてもらえるらしく、この街には車いすの女性の金メダリストがいるんです。夜、パブやバーで二日とも見かけました。お友達とワイワイ楽しそうだったので邪魔をしたくなくて、声はかけないでおきました。


↑ わたしはギネスをめったに飲まないので、わたしのではなく、友人のビールなんだけど、「アイス」ギネスのパイントグラスは初めて見たのでパチリ。
おなじみのアイリッシュハープにマイナス(-)と温度マーク(°)が付いてるのねw


本屋さんらしい、本屋さん、古本屋さんといっても出版日が古いものから比較的新しいものまで、よい本を集めてある、という本屋さん。新刊が店頭に山積み&平積みになっている今の本屋さんとは違い、本来の本屋さんという感じの、品揃えもよく、お店に入ってくる人たちもソファーに腰掛けてゆっくりと本を読んだり、目当ての本を探したりしていました。図書館と本屋さんの中間みたいな感じ。

上下の写真は、そのお店の奥にあった素敵なティールーム。


外からの光がたくさん入る、ゆったりとした、牧歌的な雰囲気の、それでもとてもおしゃれなティールームで、家族連れやら、私たちのように週末訪れているようなお客でいっぱい。込み込みではないけど空いている席はないので、待ち時間がありました。このときは20分くらい待ったかな。でも待っている価値はありましたよ。町の散策の途中で休憩にはもってこいの場所。
紅茶のポットとポットにはさまれているお団子みたいなもの。何でしょうか?


そのアップがこれ↑ですが、コレ、じつは「トリュフ」。キルシュ入りのチョコレートトリュフがメニューに載っていたので、それくらいだったらお茶請けにちょうどいいかなと思って頼んだところ、なんと、このサイズ!親指を真横に見るといかに大きいかわかりますよね。ひとつが軽く小さめのおにぎりくらいありました。すごくおいしかったけど、その場では食べ切れませんでした。
でもラッキー♪


オリバー・クロムウェルも食事をしたという(常連だったのか?)『Old Black Lion』。古くからある、たぶん B&B なんだけど、結構大きくて、昔からある日本だったら老舗の民宿って感じかな。ステーキがおいしいよ、といわれて。ステーキにしました。値が張ったけどまあいいか~。


前菜にビーツ(砂糖大根)とリンゴのスープを頼んだら、また、これもサービス精神満点の量でございました。感謝感謝。でも、すでにおなかいっぱいw


こちらは、チキン。


これが、評判のステーキ。まともな(つまり太い)チップスがたんまり付いてきました。おいしかった。ひとりで全部は食べきれなかったけど、お肉もちゃんとミディアムレアでした。これまでの経験ではイギリスで(ロンドン)ミディアムレアって頼むと、ウェルダンに近く、出来上がりをミディアムレアに注文の仕方を調整しようとすると「レア」と言わなければならなかったので、これはうれしい。よいよい。


この小川はその友人の家の裏にあり、おもわず釣り道具を持って来なかったことを後悔したほど。私は釣りをやりませんけど、私が好きなトレッキングに勤しんでいるあいだに、相方は友人と釣りに興じれるではないですか⁉︎ 次回はそれで行こう‼︎ 

5月のフェアにも行こうかな。でも混みそうだな。とにかく、夏は Brecon Beacons の山登りにキャンプ、野生の仔馬でトレッキング、それと川遊びで決まり。今から楽しみ!













2015年4月25日土曜日

翻訳のキモかツボか⁉︎ | "face the music"



つい先日、仕事(翻訳)で出てきた英語表現のなかで気になったもの。 "face the music" というフレーズです。

文脈を理解するために前後の文を入れると、"you've got to be there – answering all the questions and facing the music." というコンテクストでした。
(ちなみに、そのオリジナルの映像はこちら

オンラインの英和辞書で意味を調べてみると、「自分の言動の報いを受ける」「結果を潔く受け止める」「困難に立ち向かう」・・・とあります。

でも、なんで music なんだ?英日の辞書ではわかりづらい、語源が載っていないようなので英英辞典で検索してみます。

Cambridge Dictionary では 意味は to accept criticism or punishment for something you have done とあり、The Free Dictionary によると、その語源は、"Most authorities believe it refers to a theatre's pit orchestra,which an actor must face when he faces what can be a hostile audience, but some hold it comes from the military, where a formal dismissal in disgrace would be accompanied by band music." (劇場で楽団が入っているピットを指しており、俳優が敵対的な観客に直面・対峙しなければならないというところから来ているという見解が多いが、別の語源としては、軍隊用語から来ており、正式な懲戒免職処分になった場合には、(軍)楽隊の音楽が付き添う。)
とあります。

この罰は(イギリスの)軍隊では Rogue March と呼ばれ、"a derisive tune played to accompany a person's expulsion from a regiment, community, etc." ということであるが、現役で軍楽隊に長い経験者いわく、music と drumming は明確に区別されており、後者は signalling =合図としての意味合いが強い。ここで music とはっきりしている以上、drumming ではない。music と drumming は一緒くたになって使われることはない、とのこと。つまり、face the drumming/drummer とは言わないというのです。

Phrase Finderによるとこうありました(以下)。"The phrase 'face the music' has an agreeable imagery. We feel that we can picture who was facing what and what music was playing at the time. Regrettably, the documentary records don't point to any clear source for the phrase and we are, as so often, at the mercy of plausible speculation. There was, of course, a definitive and unique origin for the expression 'face the music' and whoever coined it was quite certain of the circumstances and the music being referred to. Let's hope at least that one of the following suggestions is the correct one, even though there is no clear evidence to prove it." (要約すると、どの文献でも明らかにされていないので、おそらくこうだろうという可能性の高いところで落ち着くほかないのだが、誰が考えついたのか、音楽が引き合いに出されているところから状況がかなり特定のものであったことがうかがえる。いずれも、正解たる根拠をはっきりと証明できるわけではないが、以下に提案されているもののなかに正解があることを期待しよう。)

その「提案」は三つ。くわしくは以下。
"A commonly repeated assertion is that 'face the music' originated from the tradition of disgraced officers being 'drummed out' of their regiment. (1つ目、軍隊で不名誉な除隊を言い渡された時「Drummed Out (ドラムアウト)
」といって、(小)太鼓が打ち鳴らされ、不名誉な理由で除隊された個人を、一番若いドラマー(ボーイ)が出口付近に控えていて、おしりを蹴飛ばして追い出される、というような、軍隊の伝統らしい、これが語源という説。)A second popular theory is that it was actors who 'faced the music', that is, faced the orchestra pit, when they went on stage. (2つ目、舞台の足元にあるオーケストラピットのことで、舞台に立ち幕が開いたら役者は何が何でも音楽のほうを向き=観客に対峙しなければならないという意味。)A third theory, less likely but quite interesting none the less, was recounted with some confidence by a member of the choir at a choral concert I attended recently in Sheffield. It relates to the old UK practice of West Gallery singing. This was singing, literally from the west galleries of English churches, by the common peasantry who weren't allowed to sit in the higher status parts of the church. The theory was that the nobility were obliged to listen to the vernacular songs of the parishioners, often with lyrics that were critical of the ways of the gentry.(3つ目、これは可能性が低いらしい。また長いので、ここでは要約を割愛する。ごく簡単に補足するとイギリスはシェフィールド、イングランドの教会の合唱に関係があるという説。)"

Drummed Out に関しては、連隊によってやり方が違うらしい。楽隊全体だったり、ドラマーだけだったり、他にもパターンがあるらしい。

ここまできても、やはり、どこから来ているのか、わからない。なぜ音楽なのか?いまひとつどころか、ますますわからなくなってきた(汗)
The more I learn about this phrase, the less sure I get... Why MUSIC?? Why does it have to be music, where is it coming from, anyway??? 

Fred Astaire で有名なミュージカル『Top Hat』のなかで、Cole Porter 作曲の "Let's face the music and dance."  という曲もあった。ただ、このフレーズは使用が確認されたのは、少なくとも1850 年代にまで遡るらしい。

言語学者で、イギリス在住の日英のベテラン翻訳者に相談してみたところ、「Almost all other early citations are American. Sadly, none of them give the slightest clue as to the source, or reason for, the music being faced.
 WorldWideWords にはさらに詳しい説明や例文があります。調べるまで、私はなんとなく「rough music」を指していると思いました。つまり、悪いことをすると「音楽という形の刑罰に晒される」といった感じかな。他のサイトでも「a South Asian version of the collectively imposed 'rough music' in traditional English villages which gave rise to the expression 'face the music'」と書いてありました。」とのことでした。

いずれにせよ、よく使われる表現であるにもかかわらず、その語源が明らかになっていないのは、フラストレーションが溜まるとも言えるが、興味が尽きない。いろんな言語や文化から語彙も表現も取り込んでいる、いかにも英語らしい、と思った。
To me it sounds typical English which have imported expressions, phrases and words into their vocabulary over the centuries. Yes, it might be frustrating but it is very intriguing and it stays intriguing.

ぜひスッキリしたいとおもうので、他にも説がある、など、ご意見感想をお待ちしています☆
Please drop me a line, should you have something else to contribute.
Thanks!

(photo source: http://www.keepcalm-o-matic.co.uk/p/it-s-time-to-face-the-music/)

2015年4月23日木曜日

半年ぶりのグリニッチ


グリニッチはお気に入りで、年に何回か行きます。
今回は、グリニッチは何年も行っていないというともだちと待ち合わせ、行きは Embankment から出ている River Bus を利用。

11時ごろの便で出ましたが、ラッキーなことに、乗り場で並んだとき先頭だったので、船でも先頭でした。英国旗の右側に写っているのが国会議事堂。この写真には写っていないけれど、左側には「ロンドンアイ(観覧車)」があります。

River Boats にはいろいろとオプションがあって、民間の会社が運営しているものとTfR(Transport for London) がやっているものとあって、ツアー(River Tour)など もあるけれどRiver Bus で、観光案内なしでよければ、あとチケットの購入を Oyster card (SUICAのようなカード)を使えば割引がきいて £6.50
だったかな?正規料金よりも70pくらい安かったと思います(2015年4月現在)。

Greenwich pier に着いてから、Greenwich market でお昼ご飯を購入。ほんとは今日はハイキングのように、Observatory(子午線があるあたり)まで歩いて上ろうと思っていたけれど、天気が昨日のぽかぽかとは打って変わって、肌寒かったので、無理はせずに、Maritime museum、The Queen's House、Cutty Sark という室内をメインにめぐることにしました。

そして、そのあと、Greenwich brewery で地ビール(エール)を堪能。わたしはペールエールで、


友人は下のレンガの壁がの写真、黒板に描かれている(見づらいかな?)Beer paddle (櫂=かい にビールを数種類選んだものが乗ってくる £7.50)を注文。


ゆっくりと話しながら堪能した後、ランチをゲットしたマーケットに戻り、夕飯(テイクアウト)を買い、ブラジルのチュロス(キャラメルとチョコレートのハーフアンドハーフをシナモンシュガーでコーティング)を買い食いして今日は締め。£2.50 ↓


DLRでBank/Monumentまで外の景色を眺めながら帰りました。今度は、暖かくて天気がよかったら、お弁当を持って丘の上までピクニックに行きたいと思います!お金は使っても貯めたり、また稼いだりして、がんばり次第で戻ってくるけど、時間は貯めることも、取り戻すこともできない。

やっぱり、そのときそのとき、季節やその年を「生きる」体験することを忘れないようにしたいですね。Carpe diem - seize the day - この年になって、ますますそう感じる今日この頃です。

2015年4月21日火曜日

わんこと遠出 ハムステッドヒース


春らしくなってきてうれしい^^暖かくなってきて、ほんとに気持ちよかった~。北ロンドンの Hamstead Heath までわんこと一緒に地下鉄を乗り継いで行ったら、小一時間かかった。

わんこを電車(地下鉄)に乗せるのは初めて、だったのでちょっとハラハラした。帰りはエスカレーターはビビッて止まってしまい、うしろの人がせき止められてしまって、焦ったけど、娘がササッとだっこして乗ってくれたので難を逃れました(ほっ)。

とにかく、やっぱり、お天気がいいし、気分転換に日ごろとは違うことをするのってすごくいいですね。大切。East Fincheley のTube Station からはちょっとあるので、同業者&わんこつながりの友だちが迎えに来てくれて、みんなでわいわい3時間くらいの長~いお散歩。ゆーったりと、ロンドンの中心でオフィス街に囲まれて仕事をしている日常・喧騒から離れることができました^^

ハムステッドヒースはわんこフレンドリーな公園(いわゆる「公園」というよりもっと広大で、ほんと自然の中!って感じですよ。自然公園?)とにかく、犬の数もすごかった!何百匹(頭)もいました!

シバちゃんのイベントがあったのか、柴犬がどうだろう、50頭くらいいたかな。。。茶、タン、白など、いろいろなシバちゃんがうわ~ってたくさんいて、一瞬、日本にいるような気になって、にわかに懐かしい気分になりました。

『ノッティングヒルの恋人』のロケ地だったというのもうなずけます。これだけオープンな場所だと、風があるので、そよ風なんて気持ちいいけれど、水辺もたくさんあり、その近辺はやっぱりそれなりに風があるので、上着はそれを考慮して用意していったほうがいいかな、とおもいました。

ロンドンの地下鉄やバス、オーバーグラウンド(鉄道のこと)は犬を乗せてもOKなので、車がなくても、オフリードで走り回らせることができる絶好のチャンスなので、わんこオーナーさんにはお勧めです。

これからの季節、日はどんどん長くなるし、陽気もよくなって、わんこも飼い主もよいエクササイズになって、リラックス。ストレスから開放され、心のデトックスになりますよ。

また行こうっと♪

2015年4月19日日曜日

シンガポールで話題の数学問題 Cheryl's Birthday - Maths Problem in Singapore




(日本語バージョン)
数学の問題(なぞなぞみたい)を共有します。これわかりますか…?
自分でも本当いうと、まだちょっとスッキリしないんだけど.. 娘に何度も解説してもらいました。
そいれにしても、これなぞなぞみたいだけど、数学なのかな、ほんとに…!?

(English original)

Have you heard of Cheryl's Birthday puzzle? If you have, have you managed to solve it?
Here's HOW. I think it's pretty good - however, it was frustrating...!!



2015年4月10日金曜日

中国地名・人名、そして・・・"sentenced xx in prison" は禁錮か懲役か?

(上に掲載した映像は英語ニュースです。日本語版は記事の最下をご覧ください。)

お仕事の報告。翻訳をしてボイスオーバーを入れる仕事を定期的にしています。それで、つい最近「あぁこれ。来た!こういうの難しいんだったよね、思い出したわ。」というよくある苦労話のひとつのパターンをご紹介しようと思います。

まず、今回の素材の背景を少しご紹介しておきましょう。

中国の河北省にある寄宿学校の教師が、複数の男子生徒を自宅監禁したというかどで、有罪判決を受けた。実際は、自宅監禁どころではなく、ここで書くのがはばかられるほど、様々な虐待・暴行(There, they were bound and gagged, tortured and raped, a court heard.)を生徒に強要していたとんでもない教師だった。

もしかしたらちょっと意外かもしれないけれども、中国の地名や人名を英語の発言からすぐに日本語に訳すのが、難しいことがある。これが、けっこう頻繁にある。唐突に会話に出てきたりすると、一瞬「?」と頭が真っ白になり、日本語の対訳表現と結びつかずとまどってしまう。

通訳訓練を日々欠かさず行っている人にとっては待ってました!と難なく切り返せるかもしれないし、中国の地理や事情に詳しい同業者ならとっさに応えられる、いわゆる瞬発力の差かもしれないが…。

ではまず地名から。

"in northern China's Hebei province"=中国は河北省北部。"Hebei province" は河北省。 ちなみに、似ていて紛らわしいのが "Hubei province"。こちらは湖北省。さらに、"Erliban Village"は二里半村。表記がわかったのはいいが、今度は日本語でなんと読むのか・・・。「ニリバン村」?英語の発音にならって「アーリバン村」?中国語の発音に倣うか、日本語読みにするか。外国(語)の地名や人名は現地の発音をカタカナに置き換えることが多いが、漢字圏の場合は日本語読みができるため現地の発音のカタカナ変換ではなく、日本語読みがになることが多い。しかし、ここがいつもそうと決まっているわけではないし、媒体によってルールが違うこともある。

・・・大いに悩ましいところだ。

地名と同様、人名も現地読みのカタカナ変換にするか、漢字の日本語読みを当てるか、判断に苦しむところだが、これもクライアントの方針しだいだとは言っても、それほど一貫性があるわけではない。時と場合によるのだ。

今回の名前、英語から元の漢字を知る必要がある。
"Li Jian"=李建(被告)、"Mr Zhang"=張さん。ここまでは調べて出てきた。これを、「リケン被告」にするか、「リ・ジャン被告」とするか。(結局「リ被告」にしました。)そして「張さん」も、英語の発音にならって「チャンさん」か、それとも日本語読みで「チョウさん」にするべきか・・・。 

例えば、中国の国家主席などは、漢字を日本語読みすることが従来のやり方で、蒋介石は「しょうかいせき」だし、習近平も「しゅうきんぺい」となる。それが、そうかと思うと、いつ頃からか、たしかに「シージンピン」や「シーチンピン」と耳にすることもある。これが「ゆれ」なのだけれど、それでもおそらく習近平は「シュウキンペイ(国家主席)」で通っているのではないだろうか。

余談ですが、「習近平」は英語ではXi Jinping。これをどこぞやのキャスターが「イレブン」と勘違いして読んでしまい、解雇されたとかされなかったとか・・・。(XI=11と間違えてしまったんでしょうね)

今回の素材で悩ましかったのは地名人名だけではなかった。法制度、用語の定義の違いも、中国の法制度にのっとった内容が英語で書かれており、それを日本語に訳すというものだ。

具体的には、先だって上記の容疑者(現在は受刑囚)が有罪判決を受けたが、そのときの求刑が、
"Li received a prison sentence of two years and 10 months." とある。これを訳していて、「2年10ヶ月の…」懲役か?禁錮か?と迷った。日本法では懲役と禁錮は違い、その違いが重要なようだ。しかし、事件が起きたのは日本ではなく中国。残念ながら私は中国の司法制度に明るくない…。

困ったぞ。しかも、この記事まだ日本語になっていないようで、日本のメディア?に届いていないのか、検索しても出てこない・・・。

もう少し深く調べてみると、英文と中文の対訳文書が出てきた。並列の中国語(対訳)には「李被判两年又十个月的有期徒刑」とある。この「(有期)徒刑」が、懲役を指すのか、禁錮を指すのか、はたまた別のものを指すのか・・・。別のもである可能性も低くなさそうだ。なぜなら、ところ変われば「法」変わるからだ。

Weblio (cjjc) によると「有期徒刑OO年=(有期)懲役OO年」とのことなので懲役だろうか。そして、「懲役」と「禁錮」「拘留」の違いは? によると(以下、引用)

日本における「懲役」「禁錮」「拘留」は、いずれも刑法における自由刑(自由を奪う刑罰)です。「懲役」は刑務所内での労働が義務付けられていますが、「禁錮」「拘留」は拘置することのみが定められている点が最大の違いとなります。ただし、願い出により刑務作業ができるため、「禁錮」の場合でも多くの受刑者が刑務所内での労働に従事しており、「懲役」との区別はほとんどないというのが実情です。もちろん、刑の重さは「禁錮」より「懲役」のが重くなります。

とある。ちなみにこの中国語の「徒刑」ですが、日本(語)でも、「徒刑(ずけい)」とも「徒罪(ずざい)」とも呼ばれ、古く、大宝律令などの律令法に定められていた五刑のひとつで、「受刑者を一定期間獄に拘禁して、強制的に労役に服させる刑で今日の懲役と似た自由刑である。」とありました。

さあ、そんなこんなで、ここは「2年10ヶ月の懲役を言い渡され~」としよう!
…と思ったところで、以下のような指摘を発見。

ほぼ、振り出しに戻ってしまいました。

「判決と数字との関連が、禁固なのか懲役7日よりも大きな問題である。」
「こちらの人がこのニュースを聞いたら、懲役なのか禁固であるのかは大きな問題とはしないでしょうね。」(出典:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2492591.html

つまり、懲役と禁錮を分ける、労働の義務があるかどうかは判別できず、しかも、それが日本(の法律)では重要な違いでも、それ以外の地域ではそうではないらしい。むしろ、in prison(拘置所)と in jail(刑務所) では収監される場所が違い、それぞれの場所の意味・目的が違い、むしろ、この違いのほうが重要だとある。なるほど…。

今回の中国の事件の場合は、懲役と訳すと、強制的な労役が「ある」ことを指し、間違った意味になる可能性があるゆえに、懲役よりは「禁錮(禁固)」を選ぶのが妥当そうだということ。

いわゆる刑務所で身柄を拘束されている、ということがポイントだと判断し、二転三転した結果、「禁錮」としました。

このニュースの日本語ボイスオーバー ↓



後記)
誤解のないように申し上げておきたいのですが、この程度の調べものなんて、ほんとにすごいリサーチをする人たちからしたら、調べ物をしたうちに入らないんですよ。

ましてや、今回はネットだけで調べたので、「リサーチしました!」なんて恥ずかしくていえない。そんな程度のものなんですよね。

2015年3月30日月曜日

酢の物はサラダ…?


現地の友人(ここでは日本人の友人は含まれていません)を呼んで「すき焼き」をやったとき、前菜に「きゅうりとワカメの酢の物」を出しました。それで、これなに?と訊かれて、一瞬つまってしまったんですね、説明はできるけどマリネと言おうか、漬物の路線で行こうか・・・と。

そしたらもう一人が現物を見て"It's salad." と。「え、まじ、サラダー?」と違和感がぬぐえなかったけれど、もし仕事で通訳していたら、サラダのようなもので、と解説していたかもしれないな、とある意味納得したのです。

ググってみると、a vinegared dish が出てきた・・・。「きゅうりの酢の物」は vinegared cucumbers だそう。ふうん、もっと分かりやすい伝え方があるんじゃないか。。

この種の違和感という点では、日本の長ネギも英語では spring onion とも leek とも言われることがあるけれど、見た目は spring onion のほうが近いけど、味は leek が近いと思う。食感は spring onion が近いが、味からすると明らかに種類が違う。それは spring onion はネギではなく「ワケギ」だから。leek は「西洋ネギ」でかなり太い。(写真参照)ちなみに、恥ずかしいことに今まで知らなかったのだけど、「ワケギ」とは「ネギ属に属するネギとタマネギの雑種、緑黄色野菜の一つ」なのだそう。

似たところで、エシャロットは、物知りの友人Hさんから教えられたのだけど、タマネギみたいな顔をしているが、ラッキョウなんだそうです。そういえばこのあいだ、夫に shallot は onion じゃないよ、といわれたけど、このことだったんだ!

でも、そのHさんのお宅で見たものは大きかった(写真B)けど、夫と話をしたのは小さいネギみたいなやつだった(写真C)

写真B


写真C

ちなみにこの「ラッキョウ」―「エシャレット」―「エシャロット」には区別があるだけでなく、なかなか込み入った話だということが判明。
以下、ある野菜園芸のサイトからの引用です。

実は、そのラッキョウと良く似て居て、話題になる球根野菜に「シャロット」があり、日本では一般に「エシャロット」と呼ばれているのですが、紛らわしい事に、若取りしたラッキョウを亦「エシャレット」と市場で呼んで居り、それをはっきり区別する為に、シャロットの方は 「ベルギーエシャロット」と呼ぶようにしていると言います。そのシャロット、市場に出るのは輸入野菜が殆どと言う事のようですが 「ベルギーエシャロット」と呼ばれるものは欧米には無く、在るのは「フレンチエシャロット」と呼ばれる一寸細長い形をした「シャロット」であり、球形に近い形のシャロットの方を日本では 「ベルギーエシャロット」と呼んで居るようです。

ややこしい…。でもこれで、いつか、この手の翻訳や通訳の仕事が来ても大丈夫かな? 来るのか、そんな仕事が… ⁇ w



2015年3月29日日曜日

Kelly McGonigal "How to make stress your friend" ケリー・マグゴニガ ル:ストレスと友だちになるには



※日本語字幕はYouTube画面の右上のタテに点が3つ並んでいるアイコンをクリックし、「CC」を「オン」にしてください。

Stress is synonymous to anxiety. Should it? And is it? Does it have to be that way?

It's funny and interesting - I was saying to my daughter yesterday that the word stress originally didn't mean a negative thing. It wasn't portrayed as our enemy.
Over the years, repeatedly chanting that it's our enemy it's now perceived an enemy but that's too simple...!

H. Selye says "Man should not try to avoid stress any more than he would shun food, love or exercise." (ストレスを避けてはいけません。それは食べ物や愛、
運動を避けるようなものです。)

I am no expert on stress management. There are plenty of times I struggle, with things I cannot change but somehow having to cope with and to find solutions to - whether I like it or not.

As I think back I've realised there was a valuable change in my idea on stress.

I realise I've learned to put things in perspective in most of the time, all the more. I've been a realist, for many years, to the level that sometimes I make people think I could do with a bit of 'hoping'. I am not a pessimist. I see myself as "expect the best, while preparing for the worst."

So, being realistic doesn't mean I am negative. To me, realism is a proactive attitude - brainstorming, breaking down into small chunks, put into time scope - organising and implementing them with realistic approach.

One of the things that having kids taught me was to give up (= forgive) and that most of the things that happen in life, what life throws at you - it's the end of the world, and there is not much point in sweating over it or grieving over it. And, say, it was the end of the world, so what's the point in worrying about it anyway?

Easier said than done. True. Stress is not a bad thing, like money alone is not bad nor good, it is about what we do with it, how we look at it, right? So in this sense, it's similar.

Long time ago but I read somewhere that gravity is a kind of stress and without gravity we quickly lose our muscle strength. I think it was about our physical strength in space. In other words, we need gravity to maintain our strength, we need the stress called gravity to keep up our physical strength.

Do we, usually, consciously think about gravity as a stress...?  We usually don't think about it, but that doesn't mean it doesn't make it go away, but our perception towards gravity is often different from that towards stress in general, isn't it?

There was another fact that helped change my perspective. I could take as much calcium through supplement as I like for bones, for example, however, without stress on the bones (exercise), most of it would just be lost in our body wastes... In other words, it needs at least some amount of stress to build bones.

My perception towards stress changed from something to fear to something natural and not a killer. Knowing and feeling stress doesn't kill us, makes all the difference, according to Kelly. It is liberating and reassuring isn't it?

2015年3月16日月曜日

ウエハース Wafers?


長女に「ウエハース食べようよ」と言ったら、「なにウエハースって?」と言われた。
え゛ウエハース知らないの?コレだよと見せたら「ああWafer!」だと。
うむ だからウエハース。日本語で。そしたら「え〜日本語でそう言うの〜?」と娘。

キャラメル Caramel
ラムネ Lemonade
ホイップクリーム Whipped cream
ワセリン Vaseline
などなど。

外来語としてやってきたのがわりと昔で、カタカナになったときに音が原語?英語?から少々離れたものはけっこうある。カツレツやハイカラなどもそうだ。

こうやって、あぁ!XXのことね〜! というやり取りはこれまでもたまにあったけれど、ウエハースはちょっと意外だった。娘にとってはちょっとカルチャーショックだったらしいw

長女は小学校を卒業するまでは日本で育ったので私にとっても世代の違いと言うべきか、思春期〜成人期を海外で過ごしている娘とのバックグラウンドの違いを実感した瞬間であった。

ただ、娘は双子の長男とは違い、イギリスに移ってからも本や雑誌、漫画など、読むものは英語よりも日本語の方が多かったと記憶している。今でもそうだ。だから、海外にいるわりに、日本の事情に通じている。ガラケーとか、妖怪ウォッチとか、おしえてもらった。

ウエハースってそんなに遠いだろうか? 










2015年3月14日土曜日

お仕事報告 NHSの通訳 Job Report on NHS (Medical)interpreting - St Georges Hospital


また、ここはデカいのよ。この病院。セントジョージ。

例によってたらい回し(怒) 着きゃしない。

ENT (耳鼻科のこと) へ行けと書いてあったけどウソばっかり。
結局、耳鼻科ではなく脳神経科だった。分野まで違うし…。

以前自分が経験した疾患の「親戚」みたいな病気だったので
「たまたま」詳しかったけど、これがそうじゃなかったら、どうなっていたか。

脳神経と耳鼻科では通訳の準備が違う・・・。しかも、NHSの仕事を回してくるエージェントは、請け負っている案件数が多く、事前の情報はゼロなので。



Bloody hell...!! I was told to got to St George's hospital and to ENT dept in Atkinson Morley Wing. So I went to this AM Wing, then I was told ENT wasn't in that wing but in Grosvenor Wing. So I went to try this GW,and then again there I was told it wasn't there but this time in Lanesborough Wing. I went to LB Wing, see what happened, I actually found the ENT dept there .

However, that wasn't the end of story, the receptionist said there was no such appointment. She called the Atkinson Morley Wing to find out, the findings was that it was not ENT at all, it was supposed to be Neurology Dept. which meant I had to go back. Back to square one - Atkinson Morley Wing.



医師との通訳が終わり、受付で次の予約の手配&確認をするというのがよくある流れです。今回もそう。このとき、受付と医師が言うことが食い違うことがあります。たとえば、次は標準のサイクルとして6ヵ月後にスキャンなどをすることになっていて、医師がそれより1ヶ月早めとか遅めに調整し、そのタイミングを口頭で患者に伝えていたとします。もちろん通訳を通して。それで、受付に来ると、この情報が機密情報で共有されていないので、医師に言われたのとは違うタイミング(2ヶ月などあいだが空いて)結果報告・説明の予約を入れられる、というようなことが起こり得る。


でもそれだと検査からずいぶんと時間がたってしまう。ここで、医師がこう言ってくれました、という交渉をしようにもそれは、通訳が必要な人ではできません。英語ができて、理解は通訳がいなくてもできる人でも、込み入った交渉ごとは別、です。状況を判断して、患者さんが助かるように予約の交渉の通訳のとき、ちょっと押しを強くして差し上げました。

だから、というわけではないんですが、こういうことでもしなかったら「なんだ、通訳いなくてもよかったね」になっちゃうじゃないですか。こっちも小一時間掛けて、半ばボランティアみたいな依頼案件に出向いて行ってるんで、それじゃいやだし。

今日の展開では、代わりに交渉するのが得意なほうでよかった、とおもいましたね。そのくらいしないと、自分のせいではないとはいえ、あまりに申し訳ないし、患者さんが可哀相です。待ってる間不安だったろうに。それに、通訳するほうもいい迷惑ですよ。

The appointment itself was meant to be 20 min, but finding the right place took longer.  It had taken nearly 1 hour just to get to Tooting Broadway (tube station) from home...!! This is just ridiculous...

I felt really sorry for the patient. That annoyed me, to be honest, more than being the fact that the informed medical field was *wrong.* Good call I had experienced a similar symptom in the past.

Had I not personally experienced it, it could've wound up being an embarrassing experience! I knew quite a lot about this (sort of) illness and it's medical procedures, which is to my benefit...

Good grief. I'm going to report this (politely complain really) to the agency because it's a problem. It's wasting time, wasting money of all parties involved expect theirs. What's worse - keeping the poor patient waiting feeling anxious.

They'd lost confidence in our work BEFORE they even saw any of us, and we don't deserve it. It doesn't only bring both of us, agencies and service providers, down, but it would ruin the reputation and confidence in the industry.



PSI(公益通訳)なのでギャラはすずめの涙。だったら、なぜやるのかというと、私の場合は義務感とやりがいです。誰かがやらないと、困る。法廷通訳も、病院の通訳もはっきり言ってお金にはなりません。しかも、こういう案件しか通訳が回ってこない=経験のない人、あるいは競争力のない人なの?みたいな顔されることもあるので、はっきり言って心外ですが、口に出して言われたわけではないので、こちらから申し上げるわけにも行きません。

そんなわけで、やっているほうも複雑な心境です。でも、病院や裁判所、警察での通訳は、人の運命、命が関わっている大切な仕事だと思います。だから、お金はよくないのに、しかも安いくせに責任は重く、怖い仕事だけれど、誰かがやらないと。必要な仕事だとおもいます。「安くて、みんなが嫌がる、だから駆け出しの通訳がやる」仕事ではありません。そういう人にできる仕事ではありません。(きっぱり)

PSI (public service interpreting) isn't such a job that "the pay is low, the service providers are less qualified, probably less experienced. They can only get these menial jobs, because they're not good enough to take on better jobs like conference assignments." - No. That's not why I do this.

I do this because it is important. Litigations, police matters, health matters... they are about people's LIVES. It requires high quality and certain level of training and expertise. The responsibility is not small, and yet the pay is not big. There are untrained service providers in such segments of the industry. Which makes all the more important for professional interpreters who are fully qualified to embark on. The idea is like "doctors sans frontieres."

This is something close to my heart, so I might have sounded emotional.
I apologise for that, and thanks for reading.