English 日本語

2015年4月29日水曜日

小爪


この季節一年中で一番乾燥しているなと感じます。とくに実感するのが指先や手のひら。

爪は小爪がピンピン出てくるし、割れやすい。手のひらはガサガサとどれだけオイルやクリームを塗っても追いつかない。

そのことを説明しようとして、はて、小爪って英語でなんていうんだっけ?と思い調べてみると、lunula とか a half-moon とある。

そうかぁ?半月っていったら爪の付け根近くの丸くて白い三日月の部分のことじゃないのぉ? 

もうちょい調べてみる。

やはり「小爪」で lunula というのは爪の白い三日月上の部分のことだ。

爪の手入れをしてもらいに行くと、ネイリストがこの逆むけみたいだけれど、皮膚じゃなくて、爪の出来損ないみたいなやつで爪の横からでてくるやつのことをやっぱり、「コヅメ」って呼んでいる。

英語では何て言うのか調べてみると、

  • whitlow
  • hangnail   
  • sidewall hangnail    などが出てきた。

whitlow は" A whitlow or felon is an infection of the tip of the finger." とあるので膿んだ状態のようだ。ということで却下。

つぎは、hangnail。こちらは "a small, torn piece of skin, more specifically eponychium" とあるので、いわゆる「逆むけ」(つまり皮膚)のことだ。

ある専門サイトによると、hangnailは「皮膚」の場合は該当せず、あくまで「爪」の場合だという。

それでもうひとつの、sidewall hangnail に望みを掛け見てみることに。もしもこれで特定できるとしたらスッキリサッパリ。キレイに対訳が見つかって助かるのだが…。

うーむ、ちょいと残念。どうも一般的に浸透していない呼び方のようだ。

Sidewall hangnail でも hangnail でも、この専門家が言うように本来の定義から離れて使われているとするなら、たとえば、病院などで説明をするときにそのまま使ったら、「逆むけ」つまり皮膚のトラブルだと誤解される可能性があるということ。 

ということは、正しく、爪の横のピンピン出てくる、爪のことを、医者なのか素人なのか、相手がどちらであるかにかかわらず、誤解なく、理解してもらうには、何と呼んだらいいのだろう?I think it's the hangnail, and it hurts, by the way it is not skin I'm referring to, it is part of the nail, or it's some kind of nail とでも言っておくか…長いなぁ(涙)



2015年4月27日月曜日

春の小旅行 ウェールズのHay-on-Wye (ヘイ・オン・ワイ)に行ってきました


Black mountain 中腹から撮影 パノラマの絶景ポイントです!! ほんとに、360度すばらしい景色が広がっています。青空、鳥たち、野生の仔馬など圧巻。

ウェールズに住んでいる夫の古い友人のおうちに遊びにおじゃましました。Hay-on-wye という古本(書店街)で有名な地域なのだけど、どうやって行くのか、とおもって調べてみたところ、アクセスがいい場所ではないのね。やっぱり。

この山、友人宅から車で10分くらいのところにあり、イギリスの南東部(つまりロンドン周辺)とは違って、この一体が山々に囲まれている感じ。それが日本とどこか似ていて、すごく気に入りました。ロンドンはロンドンで好きですが、平地なので「山に囲まれていてなつかしい」感じはないから。

スタート地点付近の駐車場に、なんと、アイスクリームを売っている車(ice cream van)がいます^^ けっこう辺鄙だし、海抜もあると思うんだけどね。きれいな空気を吸いながら、きれいな景色を眺めつつ、天気のいい日だけ、訪れるお客にアイスクリームを売ってるなんて、すごく乙な仕事だなぁ!

コッツウォルズもそうだけど、秘境とまでは行かないまでも、景色がきれいで壮大だったり、雰囲気がのどかでとにかくおススメ!みたいな地域って、決まって「どうやって行くの??」って感じで、アクセスが悪い。こう言っておきながら、これはいいことなんだなぁ、と今では思っているんですけどね。

ステキなところは簡単には辿り着かないものなんだって。日本から移ってきたばかりの頃は、昔は鉄道が近いと土地の価値が下がるから人が嫌がったと聞いて、日本なら新幹線が通るとか、駅から徒歩2分とか、価値が上がるのに⁉︎とビックリしたものです。ところ変われば、価値観すら大きく変わることがあるということ。


それで、肝心の行き方ですが、どうやって行くかというと、Hereford までは電車(ロンドンだったら Paddington から Great Western があります。)それで、3時間半くらいだったとおもう。
そのあと、Hereford でバスに乗り換え。

このバスが、うまく乗り継げればいいんだけど、本数が多くないので、事前に運行表を調べていったほうがいいかも。平日、土曜日、日曜祝日とダイヤが変わるので、それも注意。また、有名なフェスティバルのときは特別運行のバスが出るらしいので、そのあたりも要チェック。

結局、朝10:30くらいの電車で乗り換えなしでHerefordまで、そのあとバスまで2時間ほどあったのでHerefordの街を歩きながらランチを食べ、ビール!で午後3時過ぎのバスで Hay-on-Wye へ。着いたのはたしか、5時くらいだったかな?


ヘイにつくと、標識が英語とウェールズ語で書かれているので「ウェールズに来たんだ、ここウェールズなんだ。」という気になります。町の人がみんなウェールズ訛りで話すのを聞いて、やっぱりウェールズだな、と思うし、英語で話していたかと思うと自分の子供とタタターッとウェールズ語で話す人が現れて、ますます「間違いない、ウェールズだ、ここ!」と思ったり。

こんな体験もなかなか捨てがたい。

そうそう、今注目のベネディクト・カンバーバッチ(『シャーロック』)もこのあたりに家を買ったというのもうなずける…!! 新しい「チッピング・カムデン※」になるのかもしれないなぁ、などと思いつつ。。ほんとに空気はきれいで、谷があり、山々に囲まれて、『ホビットの冒険』に出てくる shire って感じ。きっと、文化もゆたかで、歴史などもじっくりと調べてみたらおもしろいんだろうと思う。

※ キャメロン首相やテレビの人気番組の司会者、映画俳優など、有名人が多く住んでいるコッツウォルズのなかにある地域


これ金色のポスト。ウェールズのポストは金色なのか?と思ったら、私の無知でした。失礼!
2012年のロンドンオリンピックで金メダリストを出した街は、金色のポストにしてもらえるらしく、この街には車いすの女性の金メダリストがいるんです。夜、パブやバーで二日とも見かけました。お友達とワイワイ楽しそうだったので邪魔をしたくなくて、声はかけないでおきました。


↑ わたしはギネスをめったに飲まないので、わたしのではなく、友人のビールなんだけど、「アイス」ギネスのパイントグラスは初めて見たのでパチリ。
おなじみのアイリッシュハープにマイナス(-)と温度マーク(°)が付いてるのねw


本屋さんらしい、本屋さん、古本屋さんといっても出版日が古いものから比較的新しいものまで、よい本を集めてある、という本屋さん。新刊が店頭に山積み&平積みになっている今の本屋さんとは違い、本来の本屋さんという感じの、品揃えもよく、お店に入ってくる人たちもソファーに腰掛けてゆっくりと本を読んだり、目当ての本を探したりしていました。図書館と本屋さんの中間みたいな感じ。

上下の写真は、そのお店の奥にあった素敵なティールーム。


外からの光がたくさん入る、ゆったりとした、牧歌的な雰囲気の、それでもとてもおしゃれなティールームで、家族連れやら、私たちのように週末訪れているようなお客でいっぱい。込み込みではないけど空いている席はないので、待ち時間がありました。このときは20分くらい待ったかな。でも待っている価値はありましたよ。町の散策の途中で休憩にはもってこいの場所。
紅茶のポットとポットにはさまれているお団子みたいなもの。何でしょうか?


そのアップがこれ↑ですが、コレ、じつは「トリュフ」。キルシュ入りのチョコレートトリュフがメニューに載っていたので、それくらいだったらお茶請けにちょうどいいかなと思って頼んだところ、なんと、このサイズ!親指を真横に見るといかに大きいかわかりますよね。ひとつが軽く小さめのおにぎりくらいありました。すごくおいしかったけど、その場では食べ切れませんでした。
でもラッキー♪


オリバー・クロムウェルも食事をしたという(常連だったのか?)『Old Black Lion』。古くからある、たぶん B&B なんだけど、結構大きくて、昔からある日本だったら老舗の民宿って感じかな。ステーキがおいしいよ、といわれて。ステーキにしました。値が張ったけどまあいいか~。


前菜にビーツ(砂糖大根)とリンゴのスープを頼んだら、また、これもサービス精神満点の量でございました。感謝感謝。でも、すでにおなかいっぱいw


こちらは、チキン。


これが、評判のステーキ。まともな(つまり太い)チップスがたんまり付いてきました。おいしかった。ひとりで全部は食べきれなかったけど、お肉もちゃんとミディアムレアでした。これまでの経験ではイギリスで(ロンドン)ミディアムレアって頼むと、ウェルダンに近く、出来上がりをミディアムレアに注文の仕方を調整しようとすると「レア」と言わなければならなかったので、これはうれしい。よいよい。


この小川はその友人の家の裏にあり、おもわず釣り道具を持って来なかったことを後悔したほど。私は釣りをやりませんけど、私が好きなトレッキングに勤しんでいるあいだに、相方は友人と釣りに興じれるではないですか⁉︎ 次回はそれで行こう‼︎ 

5月のフェアにも行こうかな。でも混みそうだな。とにかく、夏は Brecon Beacons の山登りにキャンプ、野生の仔馬でトレッキング、それと川遊びで決まり。今から楽しみ!













2015年4月25日土曜日

翻訳のキモかツボか⁉︎ | "face the music"



つい先日、仕事(翻訳)で出てきた英語表現のなかで気になったもの。 "face the music" というフレーズです。

文脈を理解するために前後の文を入れると、"you've got to be there – answering all the questions and facing the music." というコンテクストでした。
(ちなみに、そのオリジナルの映像はこちら

オンラインの英和辞書で意味を調べてみると、「自分の言動の報いを受ける」「結果を潔く受け止める」「困難に立ち向かう」・・・とあります。

でも、なんで music なんだ?英日の辞書ではわかりづらい、語源が載っていないようなので英英辞典で検索してみます。

Cambridge Dictionary では 意味は to accept criticism or punishment for something you have done とあり、The Free Dictionary によると、その語源は、"Most authorities believe it refers to a theatre's pit orchestra,which an actor must face when he faces what can be a hostile audience, but some hold it comes from the military, where a formal dismissal in disgrace would be accompanied by band music." (劇場で楽団が入っているピットを指しており、俳優が敵対的な観客に直面・対峙しなければならないというところから来ているという見解が多いが、別の語源としては、軍隊用語から来ており、正式な懲戒免職処分になった場合には、(軍)楽隊の音楽が付き添う。)
とあります。

この罰は(イギリスの)軍隊では Rogue March と呼ばれ、"a derisive tune played to accompany a person's expulsion from a regiment, community, etc." ということであるが、現役で軍楽隊に長い経験者いわく、music と drumming は明確に区別されており、後者は signalling =合図としての意味合いが強い。ここで music とはっきりしている以上、drumming ではない。music と drumming は一緒くたになって使われることはない、とのこと。つまり、face the drumming/drummer とは言わないというのです。

Phrase Finderによるとこうありました(以下)。"The phrase 'face the music' has an agreeable imagery. We feel that we can picture who was facing what and what music was playing at the time. Regrettably, the documentary records don't point to any clear source for the phrase and we are, as so often, at the mercy of plausible speculation. There was, of course, a definitive and unique origin for the expression 'face the music' and whoever coined it was quite certain of the circumstances and the music being referred to. Let's hope at least that one of the following suggestions is the correct one, even though there is no clear evidence to prove it." (要約すると、どの文献でも明らかにされていないので、おそらくこうだろうという可能性の高いところで落ち着くほかないのだが、誰が考えついたのか、音楽が引き合いに出されているところから状況がかなり特定のものであったことがうかがえる。いずれも、正解たる根拠をはっきりと証明できるわけではないが、以下に提案されているもののなかに正解があることを期待しよう。)

その「提案」は三つ。くわしくは以下。
"A commonly repeated assertion is that 'face the music' originated from the tradition of disgraced officers being 'drummed out' of their regiment. (1つ目、軍隊で不名誉な除隊を言い渡された時「Drummed Out (ドラムアウト)
」といって、(小)太鼓が打ち鳴らされ、不名誉な理由で除隊された個人を、一番若いドラマー(ボーイ)が出口付近に控えていて、おしりを蹴飛ばして追い出される、というような、軍隊の伝統らしい、これが語源という説。)A second popular theory is that it was actors who 'faced the music', that is, faced the orchestra pit, when they went on stage. (2つ目、舞台の足元にあるオーケストラピットのことで、舞台に立ち幕が開いたら役者は何が何でも音楽のほうを向き=観客に対峙しなければならないという意味。)A third theory, less likely but quite interesting none the less, was recounted with some confidence by a member of the choir at a choral concert I attended recently in Sheffield. It relates to the old UK practice of West Gallery singing. This was singing, literally from the west galleries of English churches, by the common peasantry who weren't allowed to sit in the higher status parts of the church. The theory was that the nobility were obliged to listen to the vernacular songs of the parishioners, often with lyrics that were critical of the ways of the gentry.(3つ目、これは可能性が低いらしい。また長いので、ここでは要約を割愛する。ごく簡単に補足するとイギリスはシェフィールド、イングランドの教会の合唱に関係があるという説。)"

Drummed Out に関しては、連隊によってやり方が違うらしい。楽隊全体だったり、ドラマーだけだったり、他にもパターンがあるらしい。

ここまできても、やはり、どこから来ているのか、わからない。なぜ音楽なのか?いまひとつどころか、ますますわからなくなってきた(汗)
The more I learn about this phrase, the less sure I get... Why MUSIC?? Why does it have to be music, where is it coming from, anyway??? 

Fred Astaire で有名なミュージカル『Top Hat』のなかで、Cole Porter 作曲の "Let's face the music and dance."  という曲もあった。ただ、このフレーズは使用が確認されたのは、少なくとも1850 年代にまで遡るらしい。

言語学者で、イギリス在住の日英のベテラン翻訳者に相談してみたところ、「Almost all other early citations are American. Sadly, none of them give the slightest clue as to the source, or reason for, the music being faced.
 WorldWideWords にはさらに詳しい説明や例文があります。調べるまで、私はなんとなく「rough music」を指していると思いました。つまり、悪いことをすると「音楽という形の刑罰に晒される」といった感じかな。他のサイトでも「a South Asian version of the collectively imposed 'rough music' in traditional English villages which gave rise to the expression 'face the music'」と書いてありました。」とのことでした。

いずれにせよ、よく使われる表現であるにもかかわらず、その語源が明らかになっていないのは、フラストレーションが溜まるとも言えるが、興味が尽きない。いろんな言語や文化から語彙も表現も取り込んでいる、いかにも英語らしい、と思った。
To me it sounds typical English which have imported expressions, phrases and words into their vocabulary over the centuries. Yes, it might be frustrating but it is very intriguing and it stays intriguing.

ぜひスッキリしたいとおもうので、他にも説がある、など、ご意見感想をお待ちしています☆
Please drop me a line, should you have something else to contribute.
Thanks!

(photo source: http://www.keepcalm-o-matic.co.uk/p/it-s-time-to-face-the-music/)

2015年4月23日木曜日

半年ぶりのグリニッチ


グリニッチはお気に入りで、年に何回か行きます。
今回は、グリニッチは何年も行っていないというともだちと待ち合わせ、行きは Embankment から出ている River Bus を利用。

11時ごろの便で出ましたが、ラッキーなことに、乗り場で並んだとき先頭だったので、船でも先頭でした。英国旗の右側に写っているのが国会議事堂。この写真には写っていないけれど、左側には「ロンドンアイ(観覧車)」があります。

River Boats にはいろいろとオプションがあって、民間の会社が運営しているものとTfR(Transport for London) がやっているものとあって、ツアー(River Tour)など もあるけれどRiver Bus で、観光案内なしでよければ、あとチケットの購入を Oyster card (SUICAのようなカード)を使えば割引がきいて £6.50
だったかな?正規料金よりも70pくらい安かったと思います(2015年4月現在)。

Greenwich pier に着いてから、Greenwich market でお昼ご飯を購入。ほんとは今日はハイキングのように、Observatory(子午線があるあたり)まで歩いて上ろうと思っていたけれど、天気が昨日のぽかぽかとは打って変わって、肌寒かったので、無理はせずに、Maritime museum、The Queen's House、Cutty Sark という室内をメインにめぐることにしました。

そして、そのあと、Greenwich brewery で地ビール(エール)を堪能。わたしはペールエールで、


友人は下のレンガの壁がの写真、黒板に描かれている(見づらいかな?)Beer paddle (櫂=かい にビールを数種類選んだものが乗ってくる £7.50)を注文。


ゆっくりと話しながら堪能した後、ランチをゲットしたマーケットに戻り、夕飯(テイクアウト)を買い、ブラジルのチュロス(キャラメルとチョコレートのハーフアンドハーフをシナモンシュガーでコーティング)を買い食いして今日は締め。£2.50 ↓


DLRでBank/Monumentまで外の景色を眺めながら帰りました。今度は、暖かくて天気がよかったら、お弁当を持って丘の上までピクニックに行きたいと思います!お金は使っても貯めたり、また稼いだりして、がんばり次第で戻ってくるけど、時間は貯めることも、取り戻すこともできない。

やっぱり、そのときそのとき、季節やその年を「生きる」体験することを忘れないようにしたいですね。Carpe diem - seize the day - この年になって、ますますそう感じる今日この頃です。

2015年4月21日火曜日

わんこと遠出 ハムステッドヒース


春らしくなってきてうれしい^^暖かくなってきて、ほんとに気持ちよかった~。北ロンドンの Hamstead Heath までわんこと一緒に地下鉄を乗り継いで行ったら、小一時間かかった。

わんこを電車(地下鉄)に乗せるのは初めて、だったのでちょっとハラハラした。帰りはエスカレーターはビビッて止まってしまい、うしろの人がせき止められてしまって、焦ったけど、娘がササッとだっこして乗ってくれたので難を逃れました(ほっ)。

とにかく、やっぱり、お天気がいいし、気分転換に日ごろとは違うことをするのってすごくいいですね。大切。East Fincheley のTube Station からはちょっとあるので、同業者&わんこつながりの友だちが迎えに来てくれて、みんなでわいわい3時間くらいの長~いお散歩。ゆーったりと、ロンドンの中心でオフィス街に囲まれて仕事をしている日常・喧騒から離れることができました^^

ハムステッドヒースはわんこフレンドリーな公園(いわゆる「公園」というよりもっと広大で、ほんと自然の中!って感じですよ。自然公園?)とにかく、犬の数もすごかった!何百匹(頭)もいました!

シバちゃんのイベントがあったのか、柴犬がどうだろう、50頭くらいいたかな。。。茶、タン、白など、いろいろなシバちゃんがうわ~ってたくさんいて、一瞬、日本にいるような気になって、にわかに懐かしい気分になりました。

『ノッティングヒルの恋人』のロケ地だったというのもうなずけます。これだけオープンな場所だと、風があるので、そよ風なんて気持ちいいけれど、水辺もたくさんあり、その近辺はやっぱりそれなりに風があるので、上着はそれを考慮して用意していったほうがいいかな、とおもいました。

ロンドンの地下鉄やバス、オーバーグラウンド(鉄道のこと)は犬を乗せてもOKなので、車がなくても、オフリードで走り回らせることができる絶好のチャンスなので、わんこオーナーさんにはお勧めです。

これからの季節、日はどんどん長くなるし、陽気もよくなって、わんこも飼い主もよいエクササイズになって、リラックス。ストレスから開放され、心のデトックスになりますよ。

また行こうっと♪

2015年4月19日日曜日

シンガポールで話題の数学問題 Cheryl's Birthday - Maths Problem in Singapore




(日本語バージョン)
数学の問題(なぞなぞみたい)を共有します。これわかりますか…?
自分でも本当いうと、まだちょっとスッキリしないんだけど.. 娘に何度も解説してもらいました。
そいれにしても、これなぞなぞみたいだけど、数学なのかな、ほんとに…!?

(English original)

Have you heard of Cheryl's Birthday puzzle? If you have, have you managed to solve it?
Here's HOW. I think it's pretty good - however, it was frustrating...!!



2015年4月10日金曜日

中国地名・人名、そして・・・"sentenced xx in prison" は禁錮か懲役か?

(上に掲載した映像は英語ニュースです。日本語版は記事の最下をご覧ください。)

お仕事の報告。翻訳をしてボイスオーバーを入れる仕事を定期的にしています。それで、つい最近「あぁこれ。来た!こういうの難しいんだったよね、思い出したわ。」というよくある苦労話のひとつのパターンをご紹介しようと思います。

まず、今回の素材の背景を少しご紹介しておきましょう。

中国の河北省にある寄宿学校の教師が、複数の男子生徒を自宅監禁したというかどで、有罪判決を受けた。実際は、自宅監禁どころではなく、ここで書くのがはばかられるほど、様々な虐待・暴行(There, they were bound and gagged, tortured and raped, a court heard.)を生徒に強要していたとんでもない教師だった。

もしかしたらちょっと意外かもしれないけれども、中国の地名や人名を英語の発言からすぐに日本語に訳すのが、難しいことがある。これが、けっこう頻繁にある。唐突に会話に出てきたりすると、一瞬「?」と頭が真っ白になり、日本語の対訳表現と結びつかずとまどってしまう。

通訳訓練を日々欠かさず行っている人にとっては待ってました!と難なく切り返せるかもしれないし、中国の地理や事情に詳しい同業者ならとっさに応えられる、いわゆる瞬発力の差かもしれないが…。

ではまず地名から。

"in northern China's Hebei province"=中国は河北省北部。"Hebei province" は河北省。 ちなみに、似ていて紛らわしいのが "Hubei province"。こちらは湖北省。さらに、"Erliban Village"は二里半村。表記がわかったのはいいが、今度は日本語でなんと読むのか・・・。「ニリバン村」?英語の発音にならって「アーリバン村」?中国語の発音に倣うか、日本語読みにするか。外国(語)の地名や人名は現地の発音をカタカナに置き換えることが多いが、漢字圏の場合は日本語読みができるため現地の発音のカタカナ変換ではなく、日本語読みがになることが多い。しかし、ここがいつもそうと決まっているわけではないし、媒体によってルールが違うこともある。

・・・大いに悩ましいところだ。

地名と同様、人名も現地読みのカタカナ変換にするか、漢字の日本語読みを当てるか、判断に苦しむところだが、これもクライアントの方針しだいだとは言っても、それほど一貫性があるわけではない。時と場合によるのだ。

今回の名前、英語から元の漢字を知る必要がある。
"Li Jian"=李建(被告)、"Mr Zhang"=張さん。ここまでは調べて出てきた。これを、「リケン被告」にするか、「リ・ジャン被告」とするか。(結局「リ被告」にしました。)そして「張さん」も、英語の発音にならって「チャンさん」か、それとも日本語読みで「チョウさん」にするべきか・・・。 

例えば、中国の国家主席などは、漢字を日本語読みすることが従来のやり方で、蒋介石は「しょうかいせき」だし、習近平も「しゅうきんぺい」となる。それが、そうかと思うと、いつ頃からか、たしかに「シージンピン」や「シーチンピン」と耳にすることもある。これが「ゆれ」なのだけれど、それでもおそらく習近平は「シュウキンペイ(国家主席)」で通っているのではないだろうか。

余談ですが、「習近平」は英語ではXi Jinping。これをどこぞやのキャスターが「イレブン」と勘違いして読んでしまい、解雇されたとかされなかったとか・・・。(XI=11と間違えてしまったんでしょうね)

今回の素材で悩ましかったのは地名人名だけではなかった。法制度、用語の定義の違いも、中国の法制度にのっとった内容が英語で書かれており、それを日本語に訳すというものだ。

具体的には、先だって上記の容疑者(現在は受刑囚)が有罪判決を受けたが、そのときの求刑が、
"Li received a prison sentence of two years and 10 months." とある。これを訳していて、「2年10ヶ月の…」懲役か?禁錮か?と迷った。日本法では懲役と禁錮は違い、その違いが重要なようだ。しかし、事件が起きたのは日本ではなく中国。残念ながら私は中国の司法制度に明るくない…。

困ったぞ。しかも、この記事まだ日本語になっていないようで、日本のメディア?に届いていないのか、検索しても出てこない・・・。

もう少し深く調べてみると、英文と中文の対訳文書が出てきた。並列の中国語(対訳)には「李被判两年又十个月的有期徒刑」とある。この「(有期)徒刑」が、懲役を指すのか、禁錮を指すのか、はたまた別のものを指すのか・・・。別のもである可能性も低くなさそうだ。なぜなら、ところ変われば「法」変わるからだ。

Weblio (cjjc) によると「有期徒刑OO年=(有期)懲役OO年」とのことなので懲役だろうか。そして、「懲役」と「禁錮」「拘留」の違いは? によると(以下、引用)

日本における「懲役」「禁錮」「拘留」は、いずれも刑法における自由刑(自由を奪う刑罰)です。「懲役」は刑務所内での労働が義務付けられていますが、「禁錮」「拘留」は拘置することのみが定められている点が最大の違いとなります。ただし、願い出により刑務作業ができるため、「禁錮」の場合でも多くの受刑者が刑務所内での労働に従事しており、「懲役」との区別はほとんどないというのが実情です。もちろん、刑の重さは「禁錮」より「懲役」のが重くなります。

とある。ちなみにこの中国語の「徒刑」ですが、日本(語)でも、「徒刑(ずけい)」とも「徒罪(ずざい)」とも呼ばれ、古く、大宝律令などの律令法に定められていた五刑のひとつで、「受刑者を一定期間獄に拘禁して、強制的に労役に服させる刑で今日の懲役と似た自由刑である。」とありました。

さあ、そんなこんなで、ここは「2年10ヶ月の懲役を言い渡され~」としよう!
…と思ったところで、以下のような指摘を発見。

ほぼ、振り出しに戻ってしまいました。

「判決と数字との関連が、禁固なのか懲役7日よりも大きな問題である。」
「こちらの人がこのニュースを聞いたら、懲役なのか禁固であるのかは大きな問題とはしないでしょうね。」(出典:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2492591.html

つまり、懲役と禁錮を分ける、労働の義務があるかどうかは判別できず、しかも、それが日本(の法律)では重要な違いでも、それ以外の地域ではそうではないらしい。むしろ、in prison(拘置所)と in jail(刑務所) では収監される場所が違い、それぞれの場所の意味・目的が違い、むしろ、この違いのほうが重要だとある。なるほど…。

今回の中国の事件の場合は、懲役と訳すと、強制的な労役が「ある」ことを指し、間違った意味になる可能性があるゆえに、懲役よりは「禁錮(禁固)」を選ぶのが妥当そうだということ。

いわゆる刑務所で身柄を拘束されている、ということがポイントだと判断し、二転三転した結果、「禁錮」としました。

このニュースの日本語ボイスオーバー ↓



後記)
誤解のないように申し上げておきたいのですが、この程度の調べものなんて、ほんとにすごいリサーチをする人たちからしたら、調べ物をしたうちに入らないんですよ。

ましてや、今回はネットだけで調べたので、「リサーチしました!」なんて恥ずかしくていえない。そんな程度のものなんですよね。